『文藝年鑑 平成20年度版』に原稿を送る

『文藝年鑑 平成20年度版』(日本文藝家協会発行,新潮社発売)に、メールで「俳句’07」を寄稿する。400字原稿用紙で約10枚。昨年の俳句をめぐる回顧と総括を求められた。

「俳句’07」では、俳句総合誌の存在意義の喪失を枕に、俳句の国際化を超える世界化の進展を中心に書いた。

もはや、世界の俳句は、無季の3行自由詩が基本。むろん、季語が入ってもいいが、翻訳すると、季語でなくなるものも多い。また、定型を全否定しているわけではない。

唯一の収穫句集として、安井浩司『山毛欅林と創造』(2007年7月、沖積舎)を推薦した。また、村上護『けさの一句 第二集』(2007年5月、信濃毎日新聞社)にも言及。

吟遊俳句賞2003受賞者、安井浩司の新句集『山毛欅林と創造』(1) 天地創造
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200707article_19.html

安井浩司の新句集『山毛欅林と創造』(2) 西という原郷
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200707article_20.html

国内の旧俳壇は、退廃状態。有季定型、旧仮名ボケしている。そこからは何も生まれない。俳句の世界化の進展のなかで、自ら消滅することになるだけ。

インドでの俳句出版の隆盛ぶりも紹介しておいた。Cyberwit.net社による、雑誌や単行本に、日本のみならず世界の俳句が掲載されている。日本国内の出版やメディアは、大きく立ち遅れている。

また手前味噌ながら、『世界俳句2007 第3号』(2007年1月、七月堂)も紹介。その「作品」から、日本人では、藍原弘和、羽田野令、柿本多映の句を引用。海外の俳句は、ジェリー・S・アデセウ(ナイジェリア)、アンドレス・エヒン(エストニア)、コルネリウス・プラテリス(リトアニア)、R・スチンチョクト(内モンゴル)の句を抄出。

『文藝年鑑 平成20年度版』の刊行は、2008年の初夏。

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