はかない警告のピンク 斎藤英子展

10月25日(月)昼過ぎ、西勢ビル2階の藍画廊で、

斎藤英子展

を観る。

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作者と作品

金網にピンクのマーキングテープを結んだ作品がメイン。立体感が写真ではまったく出ない。

マーキングテープは、いろいろな使い方があるけれど、登山道では木の枝に結んで、他の登山者に注意を喚起する。

斎藤さんの作品は、金網に何本か結ばれたテープが、七夕飾りにも似ているが、ピンクが異様なはかなさを感じさせる。蛍光テープなので、閉廊中光っている光景は、どんなものだろうか。

作者とも少しお話した。このピンクは、アラート(警告)を示す。この10年来のコロナ禍にいたるまでのさまざまな危機を反映している。ワクチンについての意見も一致。

アラートの語源:
alert (英)<alerte(仏)<all'erta(伊)

「高いところの上に」というイタリア語が起源。高みから見張るということだろうか。

現在の人間たちのありさまを、高みから見たらどんなものだろう?

  ピンクの蝶は生まれる前から鳴っていた警報

  ピンクのテープの結び目にウイルス

  銀座の闇ピンクの蝶のはかない警告 夏石番矢
   
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