何度目かの『万葉集』通読を完了する。
謎の多い詩歌集。長歌、和歌、旋頭歌、漢詩などが混じった混沌がある。作風は実験的なものから素朴なものまであると再認識。
万葉調などと簡単には言えない。
渡来人の子孫と渡来人が作者。朝鮮半島との政治的軍事的緊迫感がある。
最後の方の歌は、大伴家持の無常観が濃厚。
私の処女句集『猟常記』(1983年)の次の2句などは、『万葉集』から触発されたもの。
恋人よ茨の末(うれ)を這ふ煙
宿木の花や巌根にゆきだふれ
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