「大阪都構想」といわれる地方自治にかかわる投票が11月1日(日)に行われる。本当の名前は、下記の通り。
大阪市廃止・特別区設置住民投票
https://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu240/jumin/index.html
「大阪都」ができるわけではない。大阪市を廃止し、4つの特別区に分割する制度改革。
大阪市全体の行政は大阪府に移され、予算のかなりの部分も大阪府へ移される。特別区はその区内の行政しかできない。
大阪府全体の有権者に占める大阪市の有権者は3割。したがって、大阪市の行政は、市外の民意によって大きく左右される。
これは大阪市民の自治権の大切な部分の放棄。
府知事は大阪府全体と廃止された大阪市全体を管轄することになる。府知事の権限と仕事が大幅に増大する。
これでいいのだろうか?
たとえ大阪市民が大阪市廃止を認めたとしても、新しい府知事職をうまくこなせる政治家は、いるのだろうか? 漫才師知事、イソジン知事を当選させてきた大阪府民は、まともな知事選びができるのだろうか?
「大阪都構想」なるものは、東京都に対しての、大阪府と大阪市の相対的地盤沈下からの脱却が目的とされているが、問題はこういう制度いじりではない。
郵政民営化、選挙制度改革、法科大学院設置など、近年の制度改革は、ほとんど失敗している。
東京一極集中は、日本が貧しくなればなるほど強まるだろう。大阪はこれにどう対処できるのだろうか? 大阪の魅力は何だろうか?
名古屋市廃止、京都府廃止、神戸市廃止などの住民投票が、大阪市廃止に続いて実施されることはないだろう。
東京都の問題は、ここでは触れられない。東京市の廃止は、第二次世界大戦中のどさくさに紛れて行われた。
大阪市が廃止され、失ったものの貴重さを、旧大阪市の住民が認識するころには、さらに大阪の地盤沈下が進んでいるだろう。
大きな長い坂を下れば自爆テロ 夏石番矢
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント