「吟遊」第88号編集中

「吟遊」第88号(2020年10月20日刊予定、吟遊社、本体価格1000円)の編集を、数日前から開始した。途中、いろいろなトラブルが起きてはかどらなかった。

連載のエッセイ「思索篇XⅣ」、評論「古事記論2」はすでに書いた。

吟遊俳句賞2020

の発表原稿を作成。

米国で出版された英語句集が受賞対象。この句集から18句選び、和訳を付けた。こういう英語俳句を読むと、俳句は米国の現代詩の根幹であ
ることがわかるし、これまでの米国俳句よりずっと深く新しい発想で現代生活から句を生みだし、精神的なかげりとユーモア、そして日常性に潜む恐ろしさをとらえている。

日本では、自然や生物との共感を、そらぞらしく信じ、これまでのパターンで作っている連中が多い。そういう心得違いの人々には、新型コロナウイルスという生命と共感した俳句を書いてみろと言いたい。

受賞理由を日本語と英語で今回初めて加えた。受賞者は男性米国詩人、大学教授、英語イタリア語の翻訳家。メンタルな病気もかかえている。神経が細やかなのだろう。顔写真を送ってくれとメールしても送ってくれない。間に合わなければ顔写真なしで発表予定。

この第88号のために、このブログの2019年5月~8月の記事から、句を拾い、日本語に手を入れ、英訳の下訳を付けて、プロの翻訳家に磨き上げを依頼した。

吟遊俳句ギャラリー88の選句やコメントはこれから。腸詰のような俳句をこれまで投句してきていて、今後を心配をしていた会友が、ぐんとレベルアップした句を送ってきてくれて、ちょっとほっとした。

過去の俳句のなぞり、「お俳句ごっこ」が日本では俳句だと錯覚している人が多い。自分の俳句を生み出すのは、実は大変な創作活動。俳句はすべての言語作品のエッセンスの結晶。


参照
古事記論を書いた
https://banyaarchives.seesaa.net/article/202008article_37.html

吟遊
https://ginyu-haiku.com/

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