放射能とウイルス

2011年の福島原発事故と新型コロナウイルス肺炎の類似を指摘するSNSがあるが、違いのほうが大きい。

相違点
1 菅直人首相(当時)と福島第一原発吉田昌郎所長(当時、2013年死去)の判断、とくに吉田所長の命がけの行動で、首都圏は最悪の事態を回避できた。現在の安倍晋三首相の対処は、後手後手。海外からも顰蹙を買っている。中国の対策は、これもひどい。

2 放射能は、正常に作動する簡易線量計で個人も測定できるが、ウイルスの判定は、個人にはできず、時間がかかる。

3 放射能は数か月では消えないが、ウイルスの流行は数か月で終わる。

4 ウイルスの発生源は中国の武漢らしいが、依然として不明。放射能の発生源は福島第一原発。

5 福島県の人々は、何が起きたか知らされていなかった。中国人も事態の全容は知らされていないが、何が起きたかは知っている。

6 放射能被害よりもウイルス感染の方が、拡散スピードが速い。

類似点
1 フェイクニュースが多い。正確な情報は基本的にはない。発表された数字や数値は過少化されている。

2 大事故や大惨事に対して、独裁的な政権が無能力であること。

3 人心が不安に陥ること。

4 さまざまな支障が付随して起きること。

5 危機管理能力が、中国、日本、韓国を含むアジアでとくに低い。

6 被害は大きくても、人間が滅亡しないこと。

  見えない王冠みんなの頭上に大都市封鎖

  放射能もウイルスも裸の猿を滅ぼせず  夏石番矢

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