ある読書家の人と話をしていて、講談社発行の、
「現代」
が廃刊になっていたことを知る。1992年7月号に随想「韓(から)のほそみち」を寄稿したことがある。
会話はさらに続き、「もう月刊誌は終わっていますね」と相手が言う。私は「週刊誌も終わっていますね」と続ける。
これは大不況の日本の出版界の変化と変質の表面を語っただけで、ある種の見せかけの虚栄が崩れただけのことだろう。
しかし、もっと大切なものが崩壊している。それに気づく人は少ない。
紙の虚栄は大増殖して霧消 夏石番矢
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