夏石番矢散文出版一覧

夏石番矢の主要散文出版一覧


『現代俳句論叢』(俳句評論社、1982年、共著)

俳句雑誌「俳句評論」創刊25周年記念の俳論集。夏石の「いくつかの読み返し」(同誌第179号、1978年)と「耳の逆説――高柳重信の作品について――」(同誌第192号、1981年)収録。

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『俳句のポエティック 戦後俳句作品論』(静地社、1983年)

俳句雑誌「未定」や高柳重信編集長時代の「俳句研究」に発表した評論を集めたもの。高柳重信、大手拓次、鈴木六林男、三橋敏雄、加藤郁乎、安井浩司を論じている。帯文:加藤郁乎。

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『現代俳句入門』(沖積舎、1985年、共著)

坪内稔典編。夏石番矢「戦後俳句と西洋詩の交差――高柳重信と翻訳詩」収録。

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『現代俳句キーワード辞典』(立風書房、1990年)

昭和時代に出版された415句集から選んだ俳句を、245キーワード項目で分類し、解説した一書。俳句の分類、清書を鎌倉佐弓が補助した。
この選句中、角川書店刊行の句集に1冊もまともなものがないことに気づき、戦後の角川俳壇と呼ばれるものの虚妄を確信する。

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『天才のポエジー』(邑書林、1993年)

北原白秋、金子光晴などの近代日本自由詩、荻原井泉水、種田山頭火などの自由律俳句、高浜虚子、加藤楸邨、高屋窓秋、富沢赤黄男などの近代俳句、吉田一穂、吉岡実などの戦後自由詩、米国20世紀詩のアレン・ギンズバーグ、20世紀初めのフランス・ハイカイ、高柳重信、加藤郁乎などの戦後俳句、岡井隆などの戦後短歌を通して、「詩」(ポエジー)の本質を探った評論集。モーツァルト論、石川淳論、土方巽論も収録。

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『詩的ディスクール――比較詩学をめざして』(白凰社、1993年、共編著)

安藤元雄・乾昌幸編。明治大学人文科学研究所での共同研究「詩学研究」の成果をまとめたもの。ここでは本名を使用。乾昌幸「日本の詩的言語の始原をめぐって――ことわざの詩学――」収録。

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『蝸牛俳句文庫13 高柳重信』(蝸牛者、1994年、編著)

俳句の師、高柳重信の300句にコメントを付けた1冊。解説<重信>で、高柳の作風変化を、1970年の天草旅行と指摘している。

装丁が気に入らず、発行人の荒木清と不和になる。

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『アニミズムを読む 日本文学における自然・生命・自己』(新曜社、1994年)

平川祐弘 鶴田欣也編。夏石番矢「復活するアニミズム―現代日本文学の場合」収録。

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『講談社学術文庫 『「俳句」百年の問い」(講談社、1995年、編著)

正岡子規以降、B・H・チェンバレン、P=L・クーシューなどの日本人以外にもよる俳句の本質論についての評論、論文集成。

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『超早わかり現代俳句マニュアル』(立風書房、1996年)

「第1部 現代俳句スタイルブック」と「第2部 二十世紀日本俳句ガイダンス」による構成。夏石のパリでの在外研究中に日本で刊行。

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『「甘え」で文学を解く』(新曜社、1996年、共著)

平川祐弘 鶴田欣也編。夏石番矢「俳句における「甘え」」収録。

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『俳句は友だち おぼえておきたい名作80選』(教育出版、1997年、編著)

小中学生向けの近世から近・現代までの秀句80句の解説書。家族、からだ、食べ物、スポーツ、遊び、旅、乗り物、異境、夢、音、色、空、時間、できごと、植物、虫、動物、笑いの18項目に80句を分けて平易に読み解く。パリで研究生活を送っていたときに執筆。

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『日本の想像力』(JDC、1998年、共著)

京都の国際日本文化研究センターに1995年から1996年にかけて行われた、中西進(当時、同センター教授)を責任者とする「日本の想像力」共同研究の成果集。夏石番矢「日蓮の力―『法華経』による太陽再生儀礼のプロセス―」収録。

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『満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃんの俳句教室』(集英社、2002年、編著)

元漫画雑誌「りぼん」編集者、宇都宮紘子担当の漫画による古典から現代、そして海外俳句の解説書。夏石の眼病進行中の製作のため、秋尾敏、林桂の分担執筆を得た。

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『世界俳句入門』(沖積舎、2003年)

2000年に世界俳句協会をスロベニアで創立して以来の活動、出版などについて断続的に書いた評論とエッセイを集めた散文集。
韓国、旧満州、ブルターニュ、スロベニア、NY、チュニジア紀行文も収録。

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『日曜日の随想 2008』(日本経済新聞社、2009年、共著)

「日本経済新聞」の日曜版文化面の寄稿記事を集めたエッセイ集。同紙2008年3月23日付け記事、夏石番矢「世界俳句の道のり」収録。

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『俳句縦横無尽』(沖積舎、2010年、鎌倉佐弓との共著)

「高知新聞」に共著者と連載したエッセイ集。2008年11月10日付けから2009年12月21日付けまで。
「Ⅰ 現代俳句の生成」「Ⅱ 俳句を生むトポス」「Ⅲ 世界を駆けめぐる俳句」の3部構成。
夏石番矢27本、鎌倉佐弓25本。

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『奇跡を願って』(アートコミュニケーション、2011年、共著)

篠沢教授サポーターズ編。難病ALS闘病中の篠沢秀夫学習院大学名誉教授への応援メッセージ集。

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『韓国・朝鮮の知を読む』(CUON、2014年)

野間秀樹編。日韓の知識人140人による韓半島論集。夏石番矢「海をまたぐインスピレーション――『三国史記』『三国遺事』」収録。

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その韓国版(2014)
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1981年東大大学院博士課程時代の写真
Excerpt: 1981年(昭和56年)4月1日発行の、東京大学大学院人文科学研究科博士課程に進学したときの学生証。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2019-06-10 04:41