2018年12月1日(土)午後1時半より、中野サンプラザ7階研修室でコールサック社主催の、
『沖縄詩歌集~琉球・奄美の風』
詩選集『私の代表作』
「コールサック小説文庫」
アンソロジー合同出版記念会
に、鎌倉佐弓と出席。夏石と鎌倉の俳句が、『沖縄詩歌集~琉球・奄美の風』に収録されている。
講演は、詩人・小説家の大城貞俊さん。沖縄の宜野湾から。本土の紅葉がめずらしいとのこと。沖縄文学を「抗う文学」として語る。コールサック小説文庫に『椎の川』(2018年)が入る。
二次会で向かいに座られ、暖かい人格を肌で感じさせていただいた。
次の講演の前に、沖縄で愛された「相思樹の歌」のアイリッシュ・ハープと木製フルートによる演奏が、会場を静まりかえらせた。
もう一人の講演者は、ワシオ・トシヒコさん。コールサック社の詩選集『私の代表作』(2018年)編者。高校生のときからお名前は存じ上げていた。『高柳重信全句集』(1972年)を出版した母岩社で編集者として働かれた経歴をお持ち。詩人、編集者、美術評論家としてのご自分の過去を振り返るお話。
私も短いスピーチをする。コールサック社社長、鈴木比佐雄さんが、さまざまなジャンルの文学を味読し、各作品のすぐれたところを指摘し、心から愛しているのは、なかなか希少だと述べる。また、来秋、明治大学で開催の第10回世界俳句協会大会も、鈴木比佐雄、光影父子、当日出席の紅玉夏生、原詩夏至さんらに手伝っていただいていることなど話す。
その後、中野セントラルパーク2階の千年の宴で、2次会。私もひさしぶりでハイボールや日本酒など少しはめをはずして飲む。日本の文芸評論家で俳句がちゃんとわかる人がいないのはおかしい。その意味では、小林秀雄も、柄谷行人も、ダメだと明言する。
小説、短歌、詩、俳句、評論の書き手が、虚勢を張らず、ざっくばらんに語る貴重な集まりだった。
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