溝咋神社(みぞくいじんじゃ)
を訪れる。
しずかな住宅街のなかにひっそりと、きよらかに存在する神社。
花崗岩の鳥居に「溝咋神社」の扁額が架けられ、そこから民家に挟まれた参道が北へ続く。
溝=水路
咋→杭
で、瀬戸内海、淀川、安威川などの海水、淡水の入り混じる一帯の、灌漑、護岸、治水を司る神たち。
正殿には、媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ、神武の正妃)、とその母の溝咋玉櫛媛(みぞくいたまくしひめ)、相殿には父の三島溝咋耳(みしまみぞくいみみ)などが祀られている。
境内の向かって左に池があり、かつてこのあたりが広い低湿地であり、ときに淡水や海水に浸された歴史を語っているように感じられた。
杭を打つ万本打てば水の都 夏石番矢
拝殿の神紋の桜は、とくに溝や杭とは関係ない。
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