ふと思い付いたこと。地獄は阿鼻叫喚のるつぼではなく、しずかで、暗く、冷たい、孤独な時空ではないだろうか。
これは、他者のことばを一切聞き入れない一見穏やかな人たちが、この世ですでに孤独地獄に堕ちているが、まわりに人々がいるので気づかないという現実に直面して、思い付いた。
この世の自分より上位の人間の助言を聞かない人たちは、あの世でたとえハイクラスの存在から救いの手が差し伸べられても、気付かない。そして、下層の地獄と呼ばれる時空へ沈んでゆく。
地獄の責め苦に上げられる阿鼻叫喚があるなら、地獄も過ごしやすい。
いつまでも、どこまでも、無音、暗黒、冷温が続く時空に、たった一人で放置されるのが、地獄。
生きているとき、自分から、明るいもの、清らかなもの、楽しいもの、高尚なものを避けてきた人は、地獄堕ちの準備をしている。
無音無明無人の地獄へスマホ奴隷 夏石番矢
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