俳句をユネスコの無形文化遺産に登録させようとする動きがあるようだが、まったく馬鹿げている。
また、日本のメディアも冷静な分析ができずに、無責任に報道している。朝日新聞社などの新聞各社は、もともと俳句を「娯楽」扱いしている。
ポイントは一つ。
無形文化遺産の元の英語表記は、
Intangible Cultural Heritage
あくまでも保護すべき遺産。 創作性よりも、伝承性の強い文化遺産。
すでに無形文化遺産として認められている、能、歌舞伎、文楽と俳句は大きく異なる。
俳句は、保護すべき文化遺産ではなく、生きた短詩。伝承ではなく、つねに創造されるべき短詩。
有馬朗人や、その他の老俳人の、認識不足、無見識もひどいものだ。これらの俳句団体の会長たちは揃いも揃って、創作性の無い駄句しか残していないからだろう。
老いて集まり放言天国赤い絨毯 夏石番矢
無形文化遺産騒ぎは、1970年代の角川春樹登場時の俳人たちの集団迎合をも連想させる。メディアも迎合した。この国は懲りない。
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