とくに世界俳句協会ディレクターとして、多くの国の人たちと接すると、喜びも味わうとともに、ときには深い悲しみを味わう。これは、日本国内の人々と接しても同様。
その際、何が悲しみをもたらすか、その根本原因。
それは、その人たちが、表面的な親しみ、友情、寛容さを示すふりをしながら、優先しているのは、レベルの低い自尊心、虚栄心。欠けているのは向上心、おおらかさ。
私に正直さを求めてきたM国出身の外交官A・Jは、自分自身が正直さを欠いていることに自覚がない。私は彼の要望を実行したのだが、自分が昨夏私にメールしてきた要望を忘れて、私に正直さがないと非難する。お門違いもいいところ。
これまでいろいろな各国の外交官と接してきたが、社交辞令の仮面の下は、かなりわがままな人たちが大多数だった。これでは、世界平和などは望めないだろう。
このほど他界した、文化勲章受章者詩人M・Oは、生きているときは有名だったが、これから忘れ去られてゆくだろう。なによりも詩が凡庸。私には強い嫉妬を向けてきた。この裏には、自分に本当の才能がないとの認めたくない自覚がある。
東大大学院後輩の評論家A・Kは、自分で承諾した私の句集評が書けず、それを私や私の句集のせいにする。これはむろん自分の知的能力欠如を自覚しながら、認めたくないところからきた愚行。
こういう人たちは、死ねばあまりいいところへは行けない。
黄泉路をたどるか肥大を極めた黒い心臓 夏石番矢
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