ゴッホの指跡

上野の森美術館で開催の、

デトロイト美術館展

で観たゴッホの自画像に、作者の指跡。1887年、ゴッホのパリ時代の作。

画像


右下の青い服に、指跡がくっきり。自分自身を、野獣に近く描いている。これはかなり自己を対象化できる、あるいは戯画化して描ける冷静さをゴッホは持っていた証拠。指跡は白く、意図的に残したのだろう。

このところ私も、自宅の框や幅木に、右人差し指でペンキを塗ったので、とても親しみを感じた。

各自画像で、目がかなり違っているのも特徴。ここでは、警戒心と飢えと孤独がよく出ている。

この秋は、ゴッホの絵の観方に変化が生じ、理解を深めることができた。

  この指先はひまわりを生みおのれを生む  夏石番矢


参照
ゴッホの日本(1) アーモンド
https://banyaarchives.seesaa.net/article/201611article_34.html

ゴッホの日本(2) 刈りいれ
https://banyaarchives.seesaa.net/article/201611article_38.html

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