淳心学院第15回生同期の辻孝憲君が、写真部入選で、無料入場券を送ってもらった。
国展
http://www.kokugakai.com/syasinbu/index.htm
写真部で辻君のモノクロ写真を観る。昨年の第89回入選作「天空」はネットでも公開。
http://www.kokugakai.com/syasinbu/2015file/nyuusenn/tuji_ta15.html
今回も、この作品と同様の高層建築の写真。タイトルは「風雲」(画像は今秋ネットで公開されるだろう)。
今回は、雲がビルの窓に映っている。ガラス窓が大きい。雲の虚像とビルの存在感の微妙なコントラスト、モノクロ独特の超存在感。
日展を2年前に観たときもそうだったが、この種の展覧会は、入選した人には名誉ながら、観る側は大量の展示作品に圧倒され、互いが打ち消すような働きがあって、しっかりとした印象が残らないきらいがある。
辻君の作品は、奇をてらわず、おちついた感じ。それもまわりの作品の発する雑多な意図によって消される気がするが、小手先のテクニックに頼らないだけ、しっかり存在している。
ビルのどの窓にも踊る雲われらは非在 夏石番矢
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