吟遊
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海外5か国5人の俳句を和訳する。
1 モハメド・ベニス(モロッコ)「血の日記」
2 ゴウリズ・ヴーラル(トルコ)「深い水」
3 ジョルジュ・フリーデンクラフト(フランス)「台湾についての俳句」
4 ロン・リデル(ニュージーランド)「サンタ・エレナ」
5 ドラガン・J・リスティッチ(セルビア)「魂の軌跡」
混乱の時代のなまなましさを、1と5が詠んでいる。3と4は、西洋以外の世界への関心を詠む。2はトルコのフランス語詩人による俳句。
5のリスティッチは、旧ユーゴスラヴィア内乱時にもすぐれた俳句を書いた。今回は、中東からの難民についての俳句。
俳句は、20世紀初めの第1次世界大戦のときから、戦時や動乱を端的に衝撃的に感動的に詠める世界的短詩となっている。
それをほとんどの日本人が知らず、平和でもないのに平和ボケ。
俳句は、自分でない何かを把握できたり、自分自身の意外な本質を短いことばで把握できる、超絶的な特質がある。
落書きよりも乱れて難民の足跡
結句なし砂漠に血で書かれた俳句 夏石番矢
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