大雪と『車谷長吉全集』

1月18日(月)夜更かしして布団に入るときはまだ雨。起きると大雪。

朝、通勤途中の駅から、電車が運休していると、娘から妻に電話があったとのこと。

午後、妻が2年前買ったシャベルで雪かき。

雪が解けないうちにまた降ると、雪が固まってしまう。冬のない平和な国で暮らしたいが、テロが世界各地で起きる現代では不可能な夢だろう。

私は寝床で、『車谷長吉全集』全三巻(新書館)を読み続ける。どうやら、淳心学院第15回生同期の車谷(しゃたに)君は、この小説家の従弟であり、長吉は幼児期に、車谷君の両親の養子となった時期があり、車谷呉服店で過ごしたようだ。

この全集を読んでいると、車谷一族の祖先は、赤穂浪士の仇討脱落者らしい。わが同期生は「しゃたに」と名乗っていたが、元来「くるまたに」で、戦後「くるまや」と呼ばれるのが嫌で、長吉の父が「しゃたに」と呼び方を変えた。

淳心学院中学・高校の6年間、車谷君とはまともに会話したことがない。おとなしい子だった。

 大雪や「仏滅」が仇名の男の小説  夏石番矢

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短歌雑誌「星座」へエッセイ送稿
Excerpt: 短歌雑誌「星座」第78号(尾崎左永子主宰、かまくら春秋社)へ、リレー連載「アッパレ お国ことば」向けのエッセイ「兵庫(二) 姫路のことば」を送る。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2016-04-04 19:55