昨年末、
EU・ジャパンフェスト年末レセプション
https://banyaarchives.seesaa.net/article/201512article_21.html
でお会いした、一糸座の結城民子さんから招待券をいただき、有料で入場した鎌倉佐弓とともに観劇。
脚本・演出の天野天涯の力量もあってか、なかなか面白く、あきずに1時間半楽しめた。照明や音楽に新鮮な感覚がうかがえた。
一糸座は、国際的にも活躍している。
浜田廣介の原作は、「おにのさうだん」、日本が第二次世界大戦へのめり込む1930年代の作。
一糸座の赤鬼は、大柄で童顔の男優が演じ、よく役柄にあった配役だった。
結城民子さんは、何体かの人形を操って舞台に登場。人形を操るのが好きでたまらないという表情をされていた。
この赤鬼は、何の象徴なのだろうか、と考えた。西洋列強から利用され、仲間外れにされた日本の象徴なのだろうか? 演技で懲らしめられた青鬼は、アジア、とくに中国の象徴だろうか?
村人も、自分勝手な連中だ。この演出で、村人の自分勝手な偏見というものがクローズアップされたように思う。
「泣いた赤鬼」として、さまざまな演出で上演されるのは、この童話に深い真理が刻み込まれているためだろう。
赤鬼の涙は真珠テロの時代 夏石番矢
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