ベトナムの旧正月テトでは、スイカが付き物。
ベトナムでは、一年中スイカが実り、とくにテト正月に食べられる。
スイカは、福(裕福、幸運、健康)の象徴として親しまれている。
そして、梅や桃がテト正月には飾られる。
こういう歳時記感覚は、日本では決して理解されない。「所変われば正月変わる」と言わなければならない。
俳句で、国際的には季語が役に立たない一例。つまり、世界俳句では、季語は地域の差異を際立たせる。
日越で、「西瓜」、「梅」、「桃」、「正月」の暗示する内容が、共通する部分よりも、違いのほうが大きいのである。
私がベトナムで俳句が作りにくかったのは、似て非なるものがベトナムに多かったからである。
ところで、日本のM大生にスイカが成った畑を見たことがあるかと質問したら、誰一人して見た者はいなかった。
21世紀の日本人は、自然や農業から縁遠くなるばかりなのだろう。
一年中西瓜の花咲く国で俳句 夏石番矢
参照
ベトナムの俳句雑誌
https://banyaarchives.seesaa.net/article/201303article_32.html
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