副島種臣の書に注目している。まだ実物は見ていない。
『副島種臣書』(二玄社、1967年初版、1975年再版)を、「日本の古本屋」を通して購入。1万円。
なかでも、次の書に注目。左端がスキャナーに入らなかった。
佐賀市・龍泰寺所蔵の「毅勇齋」。揮毫年不明。この寺は、龍造寺家の菩提寺として創建された由諸ある寺。
副島の書は、紙にはじかれた墨が、焼き物の釉薬のようにも見える。また、「勇」や「齋」の字の造型が独特。
書の基本がしっかりあった上での、大胆な展開。単なる擬古典ではない。誰かの字の模倣ではない。
黒い道に水たまり苔庭ゲレンデあり 夏石番矢
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