この夏から寝る前に読み続けていた、『平家物語』(上、中、下、新潮日本古典集成)読了。2回目。
平清盛が暴君、源頼朝が魔王としてとられらえている。作者は、すでに機能不全の貴族社会に固執している人間。
後白河は、政治家としてはまったく無能。
平家敗北後は、源頼朝によって、平家のみならず、源氏の粛清が始まる。首切りの連続。
清盛の、重商主義、国際主義がもしも続いていたら、日本はもっと変わっていただろう。
しかし、貴族も、僧侶も、武士も、『平家物語』でよく泣く。
「剣の巻」で、八岐大蛇が安徳天皇となって、草薙の剣を取り返したとされるのは、面白い。
童形天皇に変じて大蛇剣を取り戻す海底 夏石番矢
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