2014年9月12日、ハノイの孔子廟、文廟で、ホー・チミンの『獄中日記』を買った。数種の言語版があったが、私が入手したのは、フランス語版。フランス語タイトルは"CARNET DE PRISON"、出版元はEDITIONS THE GIOI、第二版、2010年刊。
ページをめくると、予想されたメモ的な散文ではなく、ほとんどすべてが四行詩で、いわゆる漢詩の七言絶句が多く、ベトナム語、フランス語の詩もある。一つの詩が三言語揃っている場合も少なくない。ホー・チミンは、三言語詩人だった。
この起承転結の四行詩、七言絶句から、三行の俳句を、ベトナムが受け入れるのは、実は大きな文学的革命。
まだ、ベトナム語俳句は幼年期段階ながら、日本の俳句の押しつけではなく、適切な「交流」によって、青年期、成熟期への手助けができればありがたい。
それが世界俳句協会の使命。
この記事へのトラックバック
ベトナムの新聞「文芸」2014年9月20日付けに記事
Excerpt: ベトナムの新聞「Văn nghệ」(文芸)2014年9月20日付け(通巻2848号)に夏石番矢講演原稿のベトナム語版「ハノイと世界俳句」。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2014-10-25 19:17
この記事へのコメント