2月1日(金)、虫歯1本の治療のために南浦和へ行く。西村歯科クリニックの入っているビルの1階の書店で、ひさしぶりで日本古代史の新刊を買う。
帰宅後、関裕二『古事記の禁忌 天皇の正体』(新潮文庫、2013年)を読むが、ひどいゴミ本。
江上波夫の騎馬民族説全否定、天智天皇と天武天皇が兄弟であることを疑わない、『古事記』テキスト自体の読み込みゼロで、よくこういうゴミ原稿を書き下ろしの新潮文庫にしたなと、日本の大手出版のレベル低下、編集者と書き手の劣化にあきれた。
でたらめ日本古代史マニアの特徴は、日本神話の世界性を理解できず、誰と誰は同一とかの珍説に走ること。それに、古代人に対する想像力の貧しさ。権力か利権しか、視野に存在しない。
第一、関裕二の文体の軽薄さと鈍さにもあきれる。関裕二の本は買ってはいけない。この人の本は、このほか数冊読んだが、やはりゴミ本だった。
二十一世紀から神々に唾を吐く虫歯男 夏石番矢
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