日本をどう再生させるのか? 陸山会事件二審無罪判決

11月12日(月)午前、陸山会事件と称するものが、東京高裁による二審でも無罪判決が下された。

この事件は、日本の中枢とその周辺が根幹から腐っていることを、多くの日本人に知らせた。在京メディア、検察、与党民主党を含む国会の反小沢勢力、政治評論家、そして裏にいる国家官僚や米国の諜報機関。

そして何よりも、自分で情報収集し、分析し、考え、行動し、よりよい未来を構築しようとはせず、自己保身に逃げていた日本人が、問題の根幹にいることもあぶり出された。

おまけに、東日本大震災が起き、福島原発も爆発した。国土の半分は放射能まみれ、食品による内部被曝には予防措置がない。福島第一原発の廃炉はおそらく100年先。太平洋の放射能汚染は半永久的。

経済も長い下り坂。文科省の愚かな政策による教育荒廃。若者たちにも夢がない。

こういう廃墟から、私たちはどうやって立ち直るのか、それぞれが真剣に行動してゆかなければならない。

この無罪判決が喜ばしいというよりは、日本の腐敗と堕落の根っこが深いことを苦々しく再確認している。

  セシウムだらけの烏賊墨で書く判決文  夏石番矢

この記事へのコメント

  • Tsuji-Boston

    鬼の特捜が何度も事情聴取し、徹底的に調べあげて無罪放免、お咎めなしとなった案件を素人集団が強制的に起訴する。ご丁寧に控訴審まで。誰が無罪と分かっている者を座敷牢に繋いでおきたかったのか。中世の魔女裁判と同じく先ず罪ありきから始まっている。陪審員制(裁判員)裁判とともに極めて危険な制度だ。
    2012年11月13日 08:02

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