ベトナムの文芸雑誌「Nhàvăn」2012年第3号に、夏石番矢俳句16句が英語とベトナム語で掲載された。作品としては巻頭。
そのうちの1句。
A singer with a name of bird
changed into smoke
the sun in the west
Người ca sĩ mang tên một loài chim
đã biến thành sương khói
mặt trời ở đằng Tây
Ban'ya Natsuishi
日本語原句は次のとおり。
鳥の名の歌手は煙に日は西に 夏石番矢
ところで、これは第1回アジア太平洋詩祭の産物だが、この詩祭の運営の「田舎者ぶり」には、率直なところ疲弊した。また、海外の詩に対するまともな認識の欠如にもあきれた。
腐った桃に越南王の詩編封入 夏石番矢
現地でもベトナム作家協会のこの詩祭運営者に何度か抗議と忠告をした。帰国後、軽い非難のメールを3回送った。私のメール送信後、他のアジアからの詩祭参加詩人たちがメールを続々送ったようだが、私は読むのを控えた。どういう内容か容易に推測できるからだ。
「埼玉新聞」の記事「ベトナム俳人との遭遇」に書いたように、まじめなベトナム俳人に出会えたのが、予想外で最大の収穫だった。
参照
「ベトナム俳人との遭遇」が「埼玉新聞」に
https://banyaarchives.seesaa.net/article/201203article_28.html
第1回アジア太平洋詩祭 その1 アジアへのシフト
https://banyaarchives.seesaa.net/article/201202article_13.html
第1回アジア太平洋詩祭 その2 詩の音楽性
https://banyaarchives.seesaa.net/article/201202article_15.html
Peace by powers
https://banyaarchives.seesaa.net/article/201202article_5.html
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