ノーベル財団事務局長と話す

11月1日(火)午後6時から、在日スウェーデン大使館での、

An Evening of Nobel Events
ノーベル賞イベント及びレセプション

に、鎌倉佐弓、石倉秀樹とともに出席。スウェーデン大使館には3度目。

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友人のスウェーデン俳句協会会長、カイ・ファクルクマン(Kai Falkman)による、

Lecture on the Poet and 2011 Nobel Laureate Tomas Tranströmer
講演・トーマス・トランストロンメル氏の詩作について

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を聞く。この2011年度ノーベル賞詩人は、1959年犯罪者矯正所に心理療法士として出向いて俳句を書き始め、中断。右半身不随になってから、また俳句創作を再開したとのこと。私も知っている代表句。

送電線伸びる
霜の王国横切り
全音楽の北

その後、大使公邸でレセプション。新大使ラーシュ・ヴァリエ(Lars Vargö)も、駐日公使時代からの旧知の友人。前韓国大使で、多言語句集も、日本論も出版。「吟遊」や夏石の句集なども、ソウルへ郵送していた。

レセプションで、来日中のノーベル文化財団事務局長ラーシュ・ヘイケンステーン(Lars Heikensten)に、尋ねてみた。

「ノーベル文学賞には、スウェーデン語訳が必要なのですか?」 

その返事は、「いいえ」から始まり長々としたものだったが、私の聞き取り能力も不十分で、割愛。

ある全国紙A新聞のサイトにアップされていた、文芸評論家T・K氏(この人とは、パリで在外研究中、交遊があった)
のことば、「『ノーベル文学賞を取るには、すぐれたスウェーデン語訳がまず必要』と、スウェーデン・アカデミーの人が言った」とは、正反対。

全国紙や日本の文芸評論家は、ガセネタをしばしば流す。

ついでに、「村上春樹はノーベル賞を取れますか? 私は嫌いですが」と言うと、はっきりとは返事をしなかったが、否定的だった。

レセプションの料理はおいしかった。Octopus- Mizunaの、Mizunaは、「水菜」だと帰りの電車で気づく。

  嘘の王国蛸に水菜のひととき  夏石番矢

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人が照れば月は新し天に神
Excerpt: 昨晩、夏石番矢、鎌倉佐弓夫妻とラーシュ・ヴァリエ駐日スウェーデン大使のお招きで、「アルフレッド・ノーベル・オーディトリアム」の命名式典に参列し、スウェーデンの詩人カイ・ファルクマン氏の、本年のノーベル..
Weblog: 獅子鮟鱇詩詞
Tracked: 2011-11-02 21:39

11月24日スウェーデン大使館イベント
Excerpt: ART IN THREE LINES - スウェーデンの俳句についてのアート展示と講演会
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2011-11-15 20:30

村上春樹で空騒ぎはやめろ!!!
Excerpt: 村上春樹という男に、知性のかけらを感じない。すべて中途半端な男。こいつがノーベル文学賞をもらおうともらうまいと無関心。ただ、この男が日本文学の代表者として扱われることは、馬鹿馬鹿しさの骨頂。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2013-10-11 20:48

ノーベル文学賞は冗談
Excerpt: ノーベル文学賞は、冗談になった。いつからかと言えば 最初から。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2016-10-14 03:13