『秋元潔詩集』初校ゲラを読み、短文を書く

癌闘病中の七月堂の木村栄治さんのたっての依頼で、『秋元潔詩集』という全詩集のゲラを、昨日から読んでいる。栞(?)へ寄せる短文を書くため。俳句を中心に書いてほしとのことだったが、俳句だけならあまり書けることはない。秋元潔は、寺山修司とは、若いころから交友があった。

初期の俳句は、いくつか光るものがある。

星条旗はしたしみやすし雨の光

睫毛おずおず開けば台風圏の基地

「アメリカが何だ!」氷雨に歌ふ義足兵

ぶらんこを大きく漕げば海ひかる

港町ひまわり帆柱より高し

暗殺団踏み分けて行く不眠の夜

処女詩集『ひとりの少女のための物語』(1960年)は、やや屈折しているが、美しい青春詩集。第二詩集『博物誌』(1977年)以降を読むのが、つらい。鬱屈がただわだかまった詩が多くなる。

さて、秋元潔についての短文が、リトアニア出発までに書けるだろうか? 木村栄治さんは、死ぬ前にやっておきたい仕事として、『秋元潔詩集』に着手している。

こう記事を書いてから、午後4時過ぎ、短文の原稿を完成させることができた。恐るべし、ブログ記事!

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『秋元潔詩集成』
Excerpt: 『秋元潔詩集成』(2011年10月28日、七月堂、本体価格3000円)が完成した。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2011-11-10 21:29