ブログのフレンド、ふうせんさんからのプレゼント、宮城谷昌光の長編小説『太公望(上)・(中)・(下)』(2001年、文春文庫)を読み終える。2月と3月に、長い中断があったが、ようやく読破。
ふうせんさんが、とくに読むのを勧めた理由がわかった。
主人公の呂望(太公望)が、親や一族の仇である、商(殷)の受王(紂王)を討つにいたるその理由が、私怨から時代の転換へと昇華してゆき、成就する。
私自身が抱く、現在の日本の俳句、詩歌、出版メディアへの不満が、新時代への展開へと昇華することを、ふうせんさんは願っていてくれているのだろう。
個人の意志の大切さ、そして真の理解者や協力者の必要性も、この小説は教えてくれる。
決して倒れないと信じられていた商王朝が崩壊し、周王朝へと収束してゆく姿は、現在のさまざまな局面に示唆的。
天に釣糸垂れて地上に春を呼ぶ 夏石番矢
参照
フレンドからの贈り物
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200802article_22.html
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