今回の個展は、サブタイトルが、「-灰色の象のかたちを見にゆかん-俳人・津沢マサ子句」。薫さんの作品と、マサ子さんの句のパネルを組み合わせた展覧会。
この夕方、薫さんをはじめとして、津沢三兄弟とお母さんのマサ子さんに、そろってお目にかかる。
ご長男の鐘平さんは、地盤のボーリング業を営む美男子。ご次男は、パリ在住の薫さん。末っ子は、なんとウルトラマンの敵「バルタン星人」(着ぐるみの中の俳優)役の彰秀さん。西東三鬼の句会に、この三男さんが赤ん坊だったころ、津沢マサ子さんが背負って出かけたら、三鬼に叱られたエピソードも、面白い。
着席の赤い服の女性が、津沢マサ子さん。右横、宗田安正さん。その右の大きな顔が、夏石。中央後ろが、元「バルタン星人」役の彰秀さん。撮影、鎌倉佐弓
津澤薫さんの、生命の断片 Fragment de la vieと題された作品群のうち、1階に展示された、赤と黒を基調にしたコラージュ5点がとてもいい。作者によると、スペインの赤と黒からの発想だとか。日本的感性とヨーロッパ的感覚が高度に統合している。
実は、薫さん一家には、1996年から1998年の、私たちのパリ滞在時代にお世話になった。フランス人の奥さんの飾らない手料理や、1997年の大晦日に呼んでいただいたことなど、なつかしい。そのころ、赤ん坊だった娘さんは、現在12歳。今回は、学校があるので、来日されなかった。
会場の、東京・日本橋本町の、ギャラリー砂翁・ギャラリートモスには、宗田安正さん、齋藤慎爾さん、毎日新聞の酒井佐忠さん、鎌倉佐弓らも駆けつけた。
スペインの赤のかなたに全記憶 夏石番矢
この記事へのコメント
津沢彰秀(三男です)
この度はお忙しい中、兄の個展にご来場頂きありがとうございました。そして作品についてのご評価、兄にとっては大きな励みとなっているようです。
またこのように大きく取り上げていただいて兄も母も光栄に思っております。
ちなみに、私三男は「ウルトラマン」着ぐるみではなく、科学特捜隊に出入りする「ホシノイサム」役を演じていた子役です。当時母はタレントママの先駆けとして撮影所に頻繁に出入りをしていました。
今後とも宜しくお願いします。
Fujimi
Fujimi
ホシノです
私の母校、明治です。52年卒です。
夏石様と母との縁。そして…何か
不思議な縁を感じました。
Fujimi