元のまぼろしの夏の都、上都

8月25日午後、世界帝国・元の夏の都、上都の遺跡に行った。






上都
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E9%83%BD

内蒙古正藍旗人民政府の役人の案内で、上都遺跡に車で入った。いまは、この古都のほとんどが草原となり、ところどころに、城壁や宮城の門の遺構が残っている。発掘したなら、もっといろいろなものが出土するだろう。

私は、宮城の入口内部付近の地面から、瓦の破片を拾い、持ち帰った。灰色に焼きあがった素焼きのかけらであり、瓦らしい曲線が見て取れる。

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上都遺跡がある正藍旗人民政府の旗長、巴根那(バガナ)さんから、夕食会のさいに持ち帰りの許可をもらったので、写真をここに公表する。

何の変哲もない焼き物だが、世界帝国・元の夏の首都である上都の、宮城の瓦の破片を、私の書斎に置いていると思うと、不思議な気分になる。

    灰色の上都の瓦を置く書斎  夏石番矢

この記事へのコメント

  • 芙美子

    先生お帰りなさい、お疲れ様でした(遅くなってしまいましたけど)。世界帝国の首都とは、感慨がありそうです。世界帝国の中心で俳句を叫ぶ!?
    2007年09月05日 22:23
  • Fujimi

    近くて遠いアジアでした。ゲルには3泊しました。通訳は、バー・ボルドーさんがやってくれました。日本語のできる人もいました。「吟遊」への投句もお忘れなく。
    2007年09月05日 22:44

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