コルネリウス・プラテリス氏連続講演会(2)とお別れの夕食

9月21日(金)午後6時から8時まで、明治大学リバティタワー1145番教室で、コルネリウス・プラテリス氏連続講演会(2)を開き、終了後、JR御茶ノ水駅前の「村さ来」で、お別れの夕食をともにした。

講演は、「詩と社会」と題され、プラテリス氏のソ連時代から現在にいたるまでの体験が語られた。ソ連時代に、「ゾーン」(ゾーンは、監獄の暗喩、隠語)という詩が、検閲をくぐりぬけたエピソードや、リトアニア語が、農村の言語として生き残り、国の独立の根拠となったことなど、なかなか面白い内容だった。

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講演のあとは、プラテリス氏の自作詩「ミルクとトマト」「五十代の女性たち」「魔術師たち」を朗読。新約聖書の東方三博士と現代の新生児死体遺棄を交差させた「魔術師たち」がとくに印象に残る。

「村さ来」では、鎌倉佐弓、高宮千恵、雲井ひかり、立教大学大学院生河内、夏石を前に、プラテリス氏は、はじめてお箸に挑戦し、めきめきと上達。川えびの唐揚げをつまめるまでになった。

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1980年の最初の出版が、ソ連のさまざまな委員会の役員との面談や投票をへて、ようやく実現したことなど語ってくれた。

プラテリス氏は、9月22日(土)の昼前の飛行機で、帰国の途についたはずである。

これで、第4回世界俳句協会大会の付随プログラムが、すべて完了した。第5回世界俳句協会大会は、プラテリス氏を中心に、2009年10月、リトアニアのドルスキニンカイとヴィルヌス開催を予定している。

    箸使い始めソ連の寒い話  夏石番矢


参照
コルネリウス・プラテリス氏連続講演会(1)と歓迎夕食会
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200709article_27.html

この記事へのコメント

  • 風花

    本当に、本当に、お疲れさまでした!
    とても貴重な時間を共有させていただき、感謝申し上げます。
    2007年09月22日 22:11

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