コルネリウス・プラテリス氏連続講演会(1)と歓迎夕食会

9月20日(木)午後6時から、リトアニアの詩人、コルネリウス・プラテリス氏連続講演会(1)を、明治大学リバティタワー1143番教室で開催。

講演に先立ち、午後1時ごろ、プラテリス氏を、明治大学法学部法律学科長の高橋岩和教授に引き合わせ、30分ぐらい歓談。リトアニアというと、杉浦千畝がやはり話題になる。また、旧共産圏は現在、法整備が必要とされているので、リトアニアも例外ではない。プラテリス氏の息子さんは、弁護士。

講演の前に、駐日リトアニア特命全権大使ダイニュス・カマイティス氏が、短く日本語で挨拶した。リトアニアと日本は、文化面での交流が先行しているとのこと。

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講演は、「詩の根拠(1) 詩の起源」と題して英語で行われ、私が和訳を読んだ。詩の起源は宗教儀式に始まったとする、この講演の最後で、プラテリス氏は俳句についてこう述べた。

俳句は一個人の内なる儀式に近いものです。さらに言えば、詩とは、つねにその窓の前に言葉を並べてみせるものですが、一方、俳句はそこに意識の流れも付け加えるものです。その点で俳句は、詩の単なる一形式以上のものなのです。(和訳 木村聡雄)

聴衆の法学部・中村和恵准教授、俳人の鎌倉佐弓、明大生から質問が投げかけられ、ていねいにプラテリス氏は答えた。

リトアニアは18世紀にキリスト教が入ってきた国で、それ以前の自然に親しむ多神教の伝統も残り、古典俳句はロシア語訳の文献でたくさんプラテリス氏は読んだ。息子さんは剣道をやっている。神田の剣道用品店に行ったが、店主が犬の散歩で閉まっていた。

講演のあとは、プラテリス氏の自由詩「りんご」「協調の果実」と俳句6句の朗読で締めくくった。「りんご」は、リトアニアの婦人から聞いた話に、ギリシャ神話の文脈を取り入れ、話の口調の顕著な詩。俳句はコンパクトで、リトアニアの自然に、リトアニアの苦難の歴史を重ねたものがあった。

その後、山の上ホテル別館地下の「かんだ」で、EUジャパンフェスト日本委員会事務局主催の、プラテリス氏歓迎夕食会が開かれた。

出席は、ゲストのプラテリス氏に加えて、EUジャパンフェスト日本委員会事務局長古木修治、音楽家の一柳慧、神奈川芸術文化財団永井健一、明治大学マンドリン倶楽部マネージャー八木周作、鎌倉佐弓、夏石番矢。

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2009年に欧州文化首都になるヴィルヌスで、一柳慧作曲、辻井喬台本のオペラ「愛の白夜」上演と、世界俳句協会大会を開催するための今後の進行を話し合った。

9月21日(金)午後6時から、明治大学リバティタワー1145番教室での、プラテリス氏の講演、「詩の根拠(2) 詩と社会」で、第4回世界俳句協会大会付随プログラムは、めでたく完了する。終了後とくに予定はないので、気軽なお別れの夕食会を考えている。皆さん、お集まりください。

プラテリス氏は、22日(土)に帰国されます。

   白夜ののちも宴は決して終わらない  夏石番矢


参照
コルネリウス・プラテリス氏連続講演会
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200707article_26.html
第4回世界俳句協会大会全日程終了!
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200709article_21.html

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コルネリウス・プラテリス氏連続講演会(2)とお別れの夕食
Excerpt: 9月21日(金)午後6時から8時まで、明治大学リバティタワー1145番教室で、コルネリウス・プラテリス氏連続講演会(2)を開き、終了後、JR御茶ノ水駅前の「村さ来」で、お別れの夕食をともにした。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2007-09-22 09:16

「こうのとり」の色紙、プラテリス氏へ贈呈
Excerpt: 9月21日(金)のプラテリス氏講演会の冒頭、夏石番矢の「こうのとり」の色紙を贈呈した。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2007-09-22 23:44

EUジャパンフェスト日本委員会レセプション
Excerpt: 12月18日(火)午後6時半から、EUジャパンフェスト日本委員会のレセプションに出席。これに先立ち、ポルトガル大使公邸でのパーティーに少しだけ顔を出した。
Weblog: Ban'ya
Tracked: 2007-12-20 17:55

わが回顧2007年(3) イヴェントなど
Excerpt: 旭鷲山関☆お疲れ様パーティー出席 http://banyahaiku.at.webry.info/200703/article_16.html
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Tracked: 2007-12-31 06:19

越年の仕事
Excerpt: 2007年大晦日から2008年の元旦にかけて、仕事をしてしまった。まったく仕事中毒。NHKの紅白歌合戦などは、一切見なかった。テレビは、さらに存在理由を喪失しつつある。
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Excerpt: 3月7日(金)、夕方7時から、駐日ノルウェー大使館で開催の、
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