「吟遊」第34号発送

4月22日(日)午後1時より、「吟遊」第34号発送。

すでに海外寄贈分、約100冊は、4月20日(金)に、夏石と鎌倉佐弓ですませた。36か国への郵送。これに日本を加えると、37か国になる。

22日の発送には、丹下尤子さん、高宮千恵さんが、手伝いに来てくれた。国内への寄贈者、同人、購読者への発送は、1時間たらずで終了。

風の強い日だった。千葉からの高宮さんは、千葉のほうが、ここ埼玉の富士見市よりも、風が強いと言う。

「吟遊」第34号は、118ページで、これまでで一番分厚い。

発送作業にたずさわった同人の句を、引いてみる。

あの姫のあの脳時計は止まったまま  夏石番矢

月光の騎士には月光の従者  鎌倉佐弓

冬薔薇死んで生きてる無口の女  丹下尤子

春の約束、雲より白馬   高宮千恵 

海外寄稿俳句の和訳

宴の始まりにこそ/去る/客  レオンス・ブリエディス(ラトヴィア)

大晦日/風から護る/蝋燭の光  ラウール・ヘナオ(コロンビア)

都市の広場/鳩たち争う/トマトの輪切りで  ジェラルド・イングランド(英国)

大荒波に/ブイ揺れて/僕は定着するか?  ポール・フルガー・ジュニア(台湾・米国)

桜の花々/霧をなす/そこで俳句は消える  ジャン・アントニーニ(フランス)

灰の海天使は岩の形する  hoo(米国・日本)

国内寄稿俳句

落ち葉のごとき肉に行列の人  清水国治

十字路の5時半俄かにピエロ出る  松岡秀明

発送終了後、お茶やお菓子をいただきながら、約2時間半歓談。今朝摘んだ、吟遊社裏庭のミントを、紅茶に浮かべる。

「吟遊」第34号は、東京神田すずらん通りの東京堂書店で販売している。

「吟遊」ホームページ
http://www.geocities.jp/ginyu_haiku/

参照
「吟遊」第34号校了!
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200704article_14.html
推薦作 吟遊俳句ギャラリー34
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200703article_41.html
「吟遊」第34号への投句 その後
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200703article_30.html
「吟遊」第34号 フランスからの俳句
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200703article_28.html
「吟遊」第34号編集中
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200703article_14.html

この記事へのコメント

  • 風花

    吟遊34号は、118ページもあるんですか!読みごたえがありますね!
    2007年04月23日 08:21
  • Fujimi

    フランスのジャン・アントニーニから、この号が届いたとのお礼のメールが入った。
    2007年04月27日 06:11
  • クルンテープ

    バンコクにも届きました。
    29日の成田行き航空券も入手。
    成田から直行します。
    皆様お会いできること楽しみにしております。
    2007年04月27日 20:11
  • Fujimi

    もう少しで再会できますね。ご無事に到着を。
    2007年04月27日 20:24
  • Fujimi

    ラトヴィアのレオンス・ブリエディスからお礼のメールが届いた。彼の俳句の和訳をとても喜んでくれた。
    2007年04月28日 02:42
  • Fujimi

    この日、同人の大里順さんが亡くなられました。佐弓は、ケーキを一つ多く買って来ました。台所で、ドンと不思議な音がしました。お元気なころ、よく発送を手伝ってくれた大里さんが、この日いらしたと確信しています。
    2007年05月17日 08:52

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