成田国際空港郵便局が、この郵便の包みに貼った紙に、「包装が破損して届きましたので、当局で補修しました」と書いてある。
セルビアの郵便事情は、とても悪い。
このセルビア版「俳句新聞」は、ドラガン・J・リスティッチ氏(Dragan J. Ristic)
http://www.worldhaiku.net/poetry/si/d.ristic.htm
から送られてきた。彼が編集者。セルビアのニシュで発行されている。
創立者は、ディミータル・アナキエフ (Dimitar Anakiev)。
ディミータル・アナキエフからのメール
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200612article_2.html
今回は第21号で、2006年秋・冬号。わが家への到着まで、かなり時間がかかった。
情報満載の「俳句新聞」に、リスティッチ氏はむろん、セルビアの人たちの俳句への情熱を感じる。
旧ユーゴ分裂のさい、セルビアの人たちは、俳句に戦争を記録した。とくに、リスティッチ氏は、セルビアの青年俳人たちから尊敬されている。学校の先生で、翻訳家。
リスティッチ氏とは、2000年9月の世界俳句協会創立大会、2005年7月の第3回世界俳句協会大会で会った。
セルビア版「俳句新聞」第21号には、河東碧梧桐が2ページから3ページにかけて、写真入りで紹介されている。リスティッチ氏による記事。最後のページ、32ページには、ポルトガルのカジミーロ・ド・ブリトーも写真入りで。
このほか、セルビアをはじめ、台湾、フランス、スロヴェニア、ルーマニア、トルコ、ポーランド、ブルガリア、イスラエル、米国、オランダ、マケドニア、ドイツ、リトアニア、ギリシャ、オーストリア、アルバニア、クロアチアの俳句が、紙面にところ狭しと紹介されている。
「吟遊」第33号掲載の、夏石番矢「埃の翼、マケドニア」は、2ページに、日本語とリスティッチ氏によるセルビア語訳が8句掲載されている。
こういう新聞を見ていると、日本の新聞や俳句雑誌がいかに偏向し、鎖国主義に陥っているかがよくわかる。海外では、俳句の国際化はあたりまえなのである。
俳句の寿司詰めそこから歌が立ち昇る 夏石番矢
日本の「俳句新聞」
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200702article_28.html
https://banyaarchives.seesaa.net/article/200701article_10.html
この記事へのコメント
風花
兎に角、第3回世界俳句大会に参加したいんだと、会場にこられた方だと思います。その時の意気込み、気迫は怖いほどでした。俳句に対する情熱は、日本人の私達をはるかに越えています。その姿を拝察して、俳句の国の日本なのに、私はこんな生ぬるい俳句を詠んでいていいのだろうかと、恥ずかしくなりました。
Fujimi
がんばりましょう!
風花