『千一夜物語』を読む4 キリスト教徒への敵意

『千一夜物語』のうち、キリスト教徒への敵意が最も強烈なのは、岩波文庫版第9冊所収、 第671-714夜 若者ヌールと勇ましいフランク王女の物語 これはビザンチン帝国皇帝(フランク王)の娘で、元キリスト教徒のマリアム(マリアのアラビア語版)が、祖国や父皇帝の軍隊を撃退する。 かなりプロパガンダ的な物語。マリアムという名のビザンチン帝国皇帝の白人王女を、イスラム教に改宗させ、彼女の…

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