死者はどこにいる?

死者はどこにいるのだろうか? ある出版記念会に出席し、考えてみた。 その本の著者は、死者は生者の記憶に存在すると述べた。はたしてそうだろうか?  生者は、いつかは死者になるのだから、それは、未来の死者の記憶にと言うべきかもしれない。 そして、生者の数は、これまでの死者にくらべれば圧倒的に少ない。 死者は、この世から消える。消えるべき生者とともに。 記録、たとえば著作…

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