去来の句の真贋

長崎の史跡料亭「花月」のM・Yさんから、向井去来の句の真贋の問い合わせがあった。「花月」所蔵の軸に揮毫されたもの。  野辺うららわれも霞の中ならめ 去来 と書いてある。 狩野常信の署名もそれらしい。しかし、なぜこの俳句に、馬の絵が添えられているのだろうか? これが謎というより、あやしい。また、馬の絵が下手だ。馬の目は死んでいる。 常信の真筆の署名落款 …

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